ステラ・メディックス、遺伝子関連コンテンツ制作サービスを強化
株式会社ステラ・メディックス(東京・中央、代表取締役:星良孝)は、医療コンテンツ創出を支援していく一環といたしまして、遺伝子をテーマに持つコンテンツの執筆・編集・審査監修などのサービス提供を強化してまいります。
医療分野においては、遺伝子の分野は重要度がますます高まろうとしています。かねて遺伝子の分析による研究は盛んでしたが、2018年には、抗がん剤の使用に当たり、遺伝子検査が保険適用となる見通しが出てまいりました。このほかにも海外ではプレシジョン・メディシンと呼ばれる病気をよりきめ細かく分類して治療していく考え方が強くなっていたり、個人向けの遺伝子検査が認可されたりする動きもあります。
遺伝子がより一般にも身近な分野として注目されるようになっております。そのために企業や医療機関など多くの組織にとって、啓発を目的とした情報発信の側面からも、ますます重要度を高めています。
ステラ・メディックスではこうした社会の動きを受けまして、遺伝子の分野を重視してまいりたいと考えております。
医学コンテンツにおける情報発信を支援
遺伝子分野の情報発信は、仕組みが複雑であることもあり、専門的な知識を要する場合も多くあります。当社では専門誌として、『ワトソン遺伝子の分子生物学』(電機大出版局)、『ハリソン内科学』(メディカル・サイエンス・インターナショナル)、『細胞の分子生物学』(ニュートンプレス)、『ガイトン生理学』(エルゼビア)、『今日の治療指針』(医学書院)などの所有書籍を参照したコンテンツ制作、編集を実施。取材にも対応し、メディカル・アドバイザーとの審査監修体制も整えて、医療コンテンツ制作を支援します。ウェブサイトのディレクションについてのご相談にも対応します。
遺伝子とは【参考情報】
遺伝子の詳細が判明してから60年ほど
遺伝子の詳細が分かってからは60年ほどと、ほかの医学や科学の分野の中では歴史は長くはありません。一般にも耳なじみになっているとはいえ、研究が急速に進んだために、新しい動きまではなかなか伝わってはいません。
もともと親から子に身体の特徴などが受け継がれる「遺伝」という現象が存在することは古くから知られていました。ですが、植物の観察結果などから研究されてきたものの、1940年代まで正体は不明のままでした。最初は、酵素などのたんぱく質が働いて、遺伝が起こっていると推定されていたくらいよく分かっていなかったのです。
状況が変わったのは、細菌の研究からの発見です。細菌の間で特徴を受け継ぐ現象が確認され、そこから「DNA(デオキリボ核酸)」と呼ばれる物質が遺伝につながる働きをしていると分かってきました。1953年、2本のDNAがらせん階段のように並んで組み合わさったDNAの2重らせん構造が、後にノーベル生理学・医学賞を受けることになるジェームズ・ワトソンとフランシス・クリックという2人の科学者により報告され、ようやく全容が見えてきたのです。
遺伝子検査をめぐる新しい動き
動きが特に大きいのはがんの分野です。がんは、遺伝子の変化によって起こる病気であるからです。がんになると、遺伝子の変化した細胞が異常増殖し、身体の他の場所まで広がってしまいます。従来、がんが発生したときには抗がん剤で治療されてきましたが、薬がなかなか効きにくいことが問題となっていました。そのため新しい薬の開発が継続的に進められ、その中で分子標的薬などの新しい薬が登場して、治療の効果は高まっていました。ですが、まだ改善余地は大きいとみなされています。
そうした中で、がんの治療に遺伝子の情報が生かせることが分かってきました。遺伝子の分析技術が急速に発達した2000年代以降のことです。遺伝子の変化の仕方により、薬の効き目が変わると分かってきたのです。遺伝子検査で遺伝子の変化を調べることで、薬の効果をあらかじめ調べられるという考え方が浮上し、実際にその通りに予測できるようになってきました。